WORK瓦産業の仕事

動画紹介

伝統の安田瓦~粘土から焼き瓦ができるまで~

WORK / 01

WORK / 01瓦工場

今から二百年近く前の天保年間からはじまったと言われる安田の瓦づくり。地場産業として地域を支え、高い品質で雪国の瓦の代名詞となっています。瓦づくりの現場は、分業が進み近代化され、現在は最新鋭の設備が多く配置されています。トンネル窯の自動化・生産工程の省力化により、品質の向上と合理化がさらに進んでいます。

安田瓦づくりで一番こだわっているのはどんなことですか?

それは何と言っても瓦の原料となる「土」を見抜くことです。土は生き物と言っていいほど状態が変化します。なので、毎日しっかりと土の状態を管理してその後の工程を土の状態に合わせること。それができないといい瓦はつくれません。土の性格を見抜くこと、それがいい安田瓦づくりの基本というわけです。

安田瓦をつくっていてうれしいのはどんな時ですか?

安田瓦は独特の鉄色を放つ頑強な瓦です。積雪に耐え丈夫で長持ちします。そんな安田瓦が、家族の普通の毎日を守っているということに、うれしくもあり誇りを感じています。そして、安田瓦を屋根にのせてくれるお客様がいるということ。何気ない毎日を守る安田瓦に携わって良かったと思います。それに何と言っても安田瓦ってとても美しい瓦だと思うんです。屋根に敷き詰められた安田瓦の迫力、そこも大好きなんです。

丸三安田瓦工業株式会社 代表取締役 遠藤和人

WORK / 02

WORK / 02鬼瓦工場

製造の効率化が進む安田瓦づくりの中で、今なお一つひとつ丁寧に手づくりされているのが鬼瓦づくりです。その職業は「鬼師」と呼ばれ、手づくりの鬼瓦は家屋の屋根の一番目立つところから家を守る魔除けとして愛されてきました。鬼、恵比寿様、ふくろうなど様々な造形による鬼瓦は、鬼師の力量が試される貴重な瓦です。

鬼瓦づくりで楽しいこととは何ですか?

毎日毎日が進化の連続ということでしょうか。昨日気づいたことを今日試してみると、明らかな違いがわかります。日々、自らの技術と知識が磨かれていくことが実感できるので、やっていて飽きませんね。あまりに集中しすぎて時間が経つのを忘れてしまうことも少なくありません。ものづくりの原点みたいな充実感を満喫できる仕事だと思います。

鬼瓦づくりの他にも何かつくっているのですか?

鬼瓦の需要が少ない時は、暮らしにアクセントを与えられるような置物などをつくっています。自分でデザインしたキャラクターを使った置物や、箸置き、小物などですね。こだわっているのは、鬼師の仕事として丁寧につくること。鬼瓦だけでなく、小物を通じて安田瓦を親しんでもらえたらうれしいですよね。これから先も様々なことがあると思うのですが、安田の鬼瓦を文化として次の時代に残していきたいですね。

長場鬼瓦工場 三代目 長場龍也

WORK / 03

WORK / 03安田瓦協同組合・かわらティエ

安田瓦協同組合では、地場産業である「安田瓦」の普及と啓蒙活等、様々な事務処理を行っています。組合加入各社が安心して仕事ができるように、各種手続きや交渉などにも赴いています。そして2023年に誕生した体験型交流施設の「かわらティエ」の運営にも携わり、安田瓦の黒子として様々な活動に取り組んでいます。

組合と施設の運営について教えてください。

安田瓦協同組合では事務長をつとめていますが、仕事の内容は多岐にわたります。行政との調整・交渉から各種事務手続きのサポート、そして全国規模で安田瓦をセールスする仕事まであります。かわらティエでは、来館者の対応から、各種イベントの企画など、訪ねてきた方々が楽しんで帰っていただくことを考えて黒子に徹しています。

活動の中で目標にしていることはありますか?

ずばり、新潟の名産品として「米」「日本酒」の次ぐらいに「安田瓦」と言われるように認知度を高めていきたいと考えています。そのためにやることは沢山ありますが、協会加盟各社様が時代の変化に対応できるようサポートしながら、より多くの方々に安田瓦をPRしていきたいですね。仕事を通じて様々な方とお話しさせていただく機会があるので、それらをもっと活かして工夫していこうと考えています。

安田瓦協同組合・かわらティエ 事務長 加茂豊和

にいがた瓦館 かわらティエ

住所 〒959-2221 新潟県阿賀野市保田7372
電話番号 0250-68-2112
営業時間 9:00~17:00
定休日 なし ※館内整備による臨時休業日あり
駐車場 23台 大型バス2台駐車可能